「WEBを使った情報発信の活用」セミナーの内容
WEBにもさまざまな情報発信の方法がありますが、時間やマンパワーが限られている中で、どんなツールを選択すればいいのか、費用がどれぐらいかかるのかという、スタートラインからの話をしました
目次
- どんなWEBの情報発信がありますか?
- WEB活用ツールの紹介
- 誰に、何を、どのようにして、伝えるか?
- 「トリプルメディア」とは?
- WEBでどのようにして知ってもらうか?
- ホームページとSNS等との連携
- 「プレスリリース」の活用・「プレスリリース」の活用事例
- ホームページをつくる目的は?
- 「ホームページ」と「ブログ」の違い
- WEBサイトのページ構成
- WEBツールの費用
- 独自ドメインによるブランディング
- 見つけてもらうためのSEO対策
- SB/CBの情報発信のポイント
- SEO・アクセス解析の実際(時間があれば講師のHP等のアクセス解析を紹介)
- まとめ
今回のセミナーの受講対象者は、ソーシャルビジネス(SB)やコミュニティビジネス(CB)などの社会貢献につながるビジネスでの起業を目指しているので、通常の起業を目指している人とは少し異なる内容がありますが、それを除いては、一般の起業セミナーで伝える内容と同じです。SB/CBの特徴としては①予算人材が限られている②プレスリリースが活用できる③行政など公的機関との連携がしやすい④フェイスブックとの相性が良い、というところです。
私が運営しているサイト
実は私は複数のサイトを運営しています。起業時に法人サイトを立ち上げたほか、メイン事業の「消費生活相談員資格試験対策講座」は起業前に匿名無料運営したのを独立時に有料会員制にしました。また、ここ1年で、専門分野の食品とコンプライアンスを法人サイトから分離して専門サイトとして立ち上げました。さらに、法人サイトは企業研修をメインとし、個人経営者向けの法律やWEBの情報発信専門のサイトも立ち上げました。起業時のビジネスモデルが変わるに従い情報発信の方法も変わってきました。ほかにSNS等もやっているので、複数サイトを運営するのはなかなか大変です。このセミナーで、私の情報発信の経験を少しでも伝えることができたらと思っています。
1.どんなWEBの情報発信がありますか?
- あまりにも多くのツールがあって、どれを使ったらいいのかわからない。違いが分からない。
- どれぐらいの手間が必要なのか?
- 使うとしても、使い方が分からない。
- 費用がかかるならどれぐらいなのか、妥当なのか?
あれこれ考えるよりも、とりあえず、やってみるのが一番、というけれど・・・
2.WEB活用ツールの紹介
- 【ホームぺージ】ワードプレス・Jimdo・Wix、CMS(ブログ機能付きのホームページ) 、ペライチ(LP、販売・1枚HP)
- アメブロ、note
- フェイスブック・フェイスブックページ、ツイッター、(mixi)
- インスタグラム、TikTok
- メールマガジン
- 【Google】ビジネスプロフィール、SEO、MEO、解析ツール
- 【セミナー告知サイト】セミナー情報.com、こくちーず、Pietix
- 【ネットショップ】BASE、STORES(ショップ・決済・予約)
- 【動画活用】YouTubeチャンネル、vimeo、zoom
- 【決済システム】スクエア・STRIPE・Airペイ、QR決済
- あまりにも多くのサービスがありすぎて、どれを使えばいいのか、どんな違いがあるのか、など悩ましいですよね。
- 実は、私は、この中の多くのツールを実際に使用しています。
- セミナーの中で、各ツールについて簡単に説明しましたが、それぞれが奥深いものとなっていますので、ご自身に最適なツールを使用することが一番です。
- みなさまのビジネスモデルに合わせてアドバイスしています。
3.誰に、何を、どのようにして、伝えるか?
- 誰に(ターゲット)
【どこの】地域、【誰に】年齢、性別、職業など - 何を
活動内容、イベント参加、共感、人材・運営協力、寄付等の支援 - どのようにして
直接勧誘、チラシ、広報、広告、WEB活用
- ポイント①➡ターゲットのいる場所で伝える
- ポイント②➡適したWEBツールを選択
4.「トリプルメディア」とは?
- ①ペイドメディア・・・お金を支払う広告
- ②アーンドメディア・・・SNSによる共感の獲得
- ③オウンドメディア・・・自社所有のHPやブログ
まずは、この3つの違いを理解することがWEBでの情報発信のスタートライン。先を見据えた選択をすること。
5.WEBでどのようにして知ってもらうか?
- ①指名検索による流入
事業者名、商品・サービス名
ブランディング、広告(ペイドメディア) - ②URL(紹介)からの誘導による流入
広告(ペイドメディア)
SNS経由・シェア・紹介(アーンドメディア) - ③キーワード検索による流入
検索上位表示・SEO対策
(オウンドメディア)
①②③の特徴を知り、運用ステージ(期間)により、バランスよく活用する
6.ホームページとSNS等との連携
基本は「ホームページ」と「サテライト」で構築する
- オウンドメディアである「ホームページ」を育てていくことが基本
- オリジナル記事で情報蓄積しブランディング化する
- その記事をSNSで紹介してホームページに誘導するなど、さまざまなSNSをサテライト(衛星)のように連携する
7.「プレスリリース」の活用・「プレスリリース」の活用事例
- 新聞の地域版
- 例えば神戸新聞では1ページ分の記事を書く必要があるので、常に情報を探している
- 特に、社会貢献に関わる記事は取り上げられやすい
- イベントの告知もしてくれる
- 基本はプレスリリースを作成しマスコミに送付する(投げ込み・FAX・郵送)※地元紙以外は採用困難
- プレスリリースには型(A4説明1枚+写真等の資料)があり、プレスリリース活用セミナー等もある
- 地域の記者とつながりができると、取材してくれやすい
- ネットニュースと連動
私の活用事例
私の取材記事が神戸新聞に掲載されました
実は事前にプレスリリースをして取材依頼をしていました
8.ホームページをつくる目的は?
- ホームページを作る目的を明確にすることが重要
- サービスを消化するのか、集客したいのか、組織のことを知ってほしいのか、活動内容を知ってほしいのか
- 目的に合わせたホームページづくりを設計すること
9.「ホームページ」と「ブログ」の違い
- ホームページは昔からある固定ページとよばれる更新の少ないコンテンツで構成される(最近はそうでもない)
- ブログは、日々、日記のように投稿し、情報発信をするので、ページのボリュームが大きくなり、訪問される可能性も高くなる。
- 今はブログ機能が付いたホームページとよばれるツールで作成したホームページが多くを占める
- もっとも有名なものは、ワードプレス。ワードプレスを運用するにはレンタルサーバーや独自ドメインの取得が必要。
- その他、JimdoやWixなど他者のサービスもある。無料で始められるが、本格運用するには有料プランに変更することが必要。
10.WEBサイトのページ構成
- ブログ機能付きのホームページのイメージ図
- このようにして、ホームページを設計していく
11.WEBツールの費用
維持費
- ホームページ(ワードプレス・自社運営)
レンタルサーバー(1,000円/月)
ドメイン(1,500-2,500円/年) - ホームぺージ(Jimdo・Wixなどの他社サービス)
無料(制限あり)~有料(1,000円/月)
制作費
- ホームページ(ワードプレス)
無料/自社制作
30-50万円/フリーランス、個人
70-100万円/WEB制作会社
- LINE公式アカウント無料~有料(※メッセージ配信機能)※最近プラン変更があり実質値上げ(無料プラン内での利用が難しくなった)
- アメブロ広告を外すのは有料プラン(1000円/月)商用利用不可➡商用利用可➡アフィリエイトは不可に
- 他社サービスは、突然サービス内容を変更するので、大幅方針転換せざるを得ないこともある
- 無料サービスは広告収益で運営しているので、ブランディングにマイナスになることも
12.独自ドメインによるブランディング
- 他社サービスで独自ドメインを使用する場合は有料プランとなる
- 無料サービスは広告収益で運営しているので、広告が表示され、ブランディングにマイナスになることも
・「.co.jp」「.or.jp」
・「.jp」
・「.com」「.net」「.org」
※組織名、サービス等分かりやすく覚えやすいドメイン取得
13.見つけてもらうためのSEO対策
①ワードプレスでの設定
②記事だけでなく、画像や動画でも検索表示される
③記事には、できるだけ画像(写真・イラスト・図)を入れる
④トップページ・固定ページ・記事にはOGP設定(画像と概要)➡シェアされたときに画像と概要が表示される
⑤タイトルの書き方・記事の書き方(キーワード)
⑥グーグルアナリティクスとサーチコンソールでアクセス解析(無料)➡記事のリライト、記事の作成
⑦施設がある場合は必ずグーグルビジネスプロフィール(無料)
14.SB/CBの情報発信のポイント
■人材や予算が限られているので、できる範囲で絞る
■ホームページの活用(指名検索も多い)
■ホームページ制作は、費用対効果が大きいので外部に依頼することも検討(リターンの大きい投資)
■ホームページでの記事の更新が重要(情報発信・活動報告・イベント集客・共感の連鎖・人材募集)
■パソコン閲覧からスマートフォン閲覧へ
■組織にはPC閲覧、ユーザーにはスマホ閲覧を意識
■行政・商工会等の公的機関との連携
■地方新聞の地域版の活用(プレスリリース・記者との関係性構築)
■収益事業の模索・寄付(キャッシュレス決済の活用)
■SB/CBに相性の良いサービスはフェイスブック?(できるだけ友達を増やしておきましょう)
■フェイスブックページの作成(誰でも検索閲覧可能)
■フェイスブック広告の活用(詳細なターゲット設定が可能)
■今はLINEでの問い合わせもポイントかも(運用が課題)
■事業開始前の情報発信(ファンを作っておく)
■組織内部でのWEB担当者の確保
15.SEO・アクセス解析の実際(時間があれば講師のHP等のアクセス解析を紹介)
- 時間が3分程度しか取れなかったので、1サイト分のサーチコンソールの管理画面を見せて、キーワード、クリック数、検索順位等を紹介しました
16.まとめ
- 人材と予算が限られているSB/CBでは、自分たちができる範囲でWEBツールを使って情報発信する
- 社会的評価の高いSB/CBをアピール活用する
- 必要なところに予算を投じる ※特に苦手なWEB関連などがあれば最低限必要なアドバイスを受ける
- WEBが得意な人材とつながり継続的な関係を続ける
- 継続的な情報発信が重要、ちょっとしたイベントでも事前告知・事後レポート等により、多くの情報発信をする
- ホームページとSNSを連携させて活用する
- 定期的なアクセス解析をする
ソーシャルビジネス・コミュニティビジネス セミナー 全5回+交流会
- 10/8(土) 19:00~20:30 社会起業家が考えること「企業までのストーリー」
- 10/22(土) 19:00~20:30 事業計画作成の視点「資金計画・SWOT分析・ターゲット・ポジショニング」
- 11/12(土) 19:00~20:30 地域創生の実践事例「SDGsの観点から見える、地域創生ビジネスのかたち」 特別講師 平櫛 武 氏
- 11/26(土) 19:00~20:30 WEBを使った情報発信の活用 特別講師 赤松靖生 氏
- 12/10(土) 19:00~20:30 助成金・共感性資金獲得のポイント「行政・財団の助成金、クラウドファンディング・寄付金等」
- 1/14(土) 19:00~20:30 関係者を集めた会場での事業プレゼンテーション「ブラッシュアップと支援ネットワークづくり」
- 10月から開催される「ソーシャルビジネス・コミュニティビジネス セミナー」5回シリーズの4回目の11/26(土)19:00~20:30に「WEBを使った情報発信の活用」という内容でお話ししました。
- WEBにもさまざまな情報発信の方法がありますが、時間やマンパワーが限られている中で、どんなツールを選択すればいいのか、費用がどれぐらいかかるのかという、スタートラインからの話になります。
- 主催は西脇135(運営:NPO法人兵庫SPO支援センター)、後援は、西脇市・西脇商工会議所・日本政策金融公庫・地域の金融機関です。
- セミナーの詳細・申し込み等は「西脇135」のHPで。
- 参加対象者はソーシャルビジネス・コミュニティビジネスに関心があったり、起業を目指している、今現在運営している方
投稿者プロフィール
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◆神戸大学農学部畜産学科(昭和61年4月入学)・神戸大学大学院農学研究科(平成4年3月修了)
◆神戸市役所(平成4年4月入庁、平成26年3月退職)
「平成4~13年 保健所等での衛生監視業務(食品衛生・環境衛生・感染症対策)」
「平成14~24年 消費生活センター 技術職員(商品テスト・相談対応支援・事業者指導)」
◆一般社団法人はりまコーチング協会(平成26年4月設立、代表理事就任)
◆食品分野のダブルの専門家としてサポートします
元保健所食品衛生監視員として「食品表示法」をはじめとした食品衛生
元消費生活センター職員として「景品表示法」をはじめとした消費者法務
◆食品関連企業・商工会・給食施設等で研修実績あり(口コミ紹介が多い)
◆WEB情報発信の専門家(ITコーディネーター)
ワードプレスによるホームページ制作支援・WEB情報発信支援
WEB情報発信セミナーなどWEB関係は趣味から発展した専門分野
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