明石商工会議所創業塾 フォローアップセミナーで30分の「消費者法入門セミナー」の講師をしました。
このセミナーは過去に明石商工会議所で開催した創業塾に参加したメンバーに案内をし、約30人の参加がありました。
当日はレジメを用意し、セミナー終了後にスライド資料を配布しました。
レジメは下のような感じです。
セミナーの内容(35分)
消費者法とは何か?というところから入りました。その後、特定商取引法の7類型について解説し、必ず覚えて帰ってほしい「通信販売の基本3個」を説明しました。特に、商品だけでなく、サービスについても通信販売の対象になることを強調しました。また、いくつかのホームページを参照しながら、きちんとできている表示を紹介する一方、名前が書かれていない、住所が途中まで、電話問い合わせを受け付けていない、申し込み画面に価格の表示がない、などルールを守れていない実例を紹介しました。
次に、景品表示法の不当表示の事例について実際の事件を元に解説しました。さらに、新聞広告を事例に将来起こるかもしれない問題点を指摘しました。
最後に予防法務の考え方をお伝えしました。
30分という限られた時間では、アウトラインをお伝えするのがやっとですが、それでも、コンプライアンスの重要性を認識したという感想を聞けたので、やったかいがありました。今回のセミナーで、コンプライアンスを意識して、積極的に勉強していこうという事業者が増えてくれればうれしいです。
お客様を逃がさない電話対応のポイント
もう一つのセミナーは、「生きてくチカラ研究所」代表の中村裕美さんによる電話対応のお話でした。中村さんは創業塾の卒業生です。
事業で使っている電話機が家庭用のものかビジネス用のものかで大きな差があり、家庭用は広く声を拾ってしまう可能性があるので、必ず保留にすることが大事である、など、電話対応のちょっとしたポイントをお話いただきました。私も知らない話だったので勉強になりました。ちなみに、ビジネスホンは高いので家庭用の電話機を使っています。家庭用電話を使うときの注意点が良くわかりました。
創業塾受講生交流会
交流会では、それぞれの事業者さんが抱えている問題や課題について、個別に話ができました。今後もつながっていけるといいなあと思います。3件ほど紹介します。
- これまでは小売店に卸の仕事をしていたが、今後は消費者向けにも販売したい
- 従業員の数が今は少ないが、今後拡大していく中でコンプライアンスを意識する時期が来ている
- 社労士さんがクライアントさんの企業と話をする中でコンプライアンスの課題がある場合に紹介できる人脈がほしかった
感想
コンプライアンスは重要だとは分かっていても、中小企業では、手が回らなかったり、どうやって学んだらいいのか分からないという声が結構ありました。その隙間を補完する役割を果たせるかもしれないという可能性を感じました。今回のような30分のセミナーでもいいので、意識してもらうような機会をたくさんつくれたらいいなあと思います。イベントの1つのメニューでもかまいませんので積極的に私を活用してほしいと思います。
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